不動産の売却をするときに多くの方が気になるのが、改修工事を入れるかどうかでしょう。
「リフォームしたほうがすぐに売れる」と考える方も多いようです。
そこで、リフォームする必要性やメリット・デメリット、注意点について詳しく解説します。
不動産売却を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
不動産売却の前にリフォームする必要はある?
結論から言うと、不動産を売る時に必ずしも改修しなくてはいけない訳ではありません。
しかし、物件によってはリフォームをすれば、買主へ好印象を与えられます。
たとえば築30年を超えるような古い物件の場合は、いくらきれいに保っていても床や壁に劣化があり、設備機器も古びているため暗い印象になってしまいます。
そのような場合は、最低限の内装や細かい設備機器をリフォームし、明るくて清潔感のある印象に変えましょう。
また、工事にお金をかけるのではなく、クリーニングを徹底するのもおすすめです。
大掛かりな工事をしなくても、簡単なリフォームやクリーニングをするだけで、早く売れる可能性が高くなるのです。
さらに、戸建て住宅の場合は屋根・外壁の改修も買主の安心感につながるので、出し惜しみせずにしましょう。
リフォーム業者に依頼すれば、外部の診断書も作成してもらえるので、そのような資料を添付すれば、さらに信頼感が高まります。
不動産売却の前にリフォームする際の注意点は?
簡易的な改修で買主への印象を変えられると説明しましたが、ここで注意しなくてはけないのが、売却金額へは影響しないという点です。
リフォームをすれば売却金額が高くできると思われるかもしれませんが、工事費は売却金額には上乗せできません。
上乗せしたとしても、相当魅力的にならないと買主へのメリットにならず、むしろ「安い」という中古物件のメリットがなくなってしまいます。
そのため、買主へのアピールを重視しすぎてお金をかけすぎても、あまり意味がないので気をつけましょう。
また、買主が気にするポイントとずれたリフォームも不要です。
買主が不動産業者の場合には、全く手を入れずに売れる場合もあります。
古びた物件を売却したい場合は、不動産仲介業者のアドバイスを受けて最低限で効果的な改修工事をするようにしましょう。