不動産相続は、人生で何度もある出来事ではありません。
慣れない作業ではありますが、相続に関してさまざまなルールがあるため、事前の把握が重要になります。
すぐに相続が発生しない場合でも、備えておくといざというときに安心です。
今回は、不動産を相続する場合の流れについて、手続きや必要な税金、注意事項などをご紹介します。
不動産相続の必要書類と手続き:専門家に相談がおすすめ
ある人が死亡したあと、その人の現金や不動産などの財産は、遺産として遺族に相続されます。
<相続の流れ>
相続が発生したあと、最初に確認すべき点は、遺言書の有無です。
遺言書が遺されている場合、遺言書の有効性を確認したあと、遺産分割の作業に入ります。
もし遺言書がない場合は、すべての相続人によって遺産分割協議をおこない、取り分を決定します。
<不動産相続の手続き>
現金のように価値が明確で、分割しやすいものと異なり、不動産の場合はさまざまな手続きが必要になります。
具体的には、相続した不動産の名義変更のための相続登記をおこないます。
<必要な書類>
不動産を相続するために必要な書類は複数あります。
相続する不動産を特定するため、固定資産税の納税通知書や、登記済みの権利証、登記簿謄本などが必要になります。
相続関係の明確化のため、相続人の戸籍と、相続関係の説明図が必要です。
この他にも、場合によって状況によっては遺産分割協議書や印鑑証明書など必要になります。
相続の状況によって必要書類は変わってくるので、専門家に相談することをおすすめします。
不動産相続手続き後に支払う税金:計算方法&期限等注意点
無事手続き書類の提出が終わったからといって安心はできません。
最後に、相続税を納税する必要があります。
相続税の基本的な計算式は、不動産以外の現金なども含む、すべての相続財産額から控除額を引き、相続税率を掛けます。
相続税率は、相続する遺産の総額に応じて10%〜55%の累進税率になっており、控除額も遺産の総額が大きいほど多くなります。
不動産の評価価格は、相続時の価値で算出しますので注意が必要です。
相続に関する税金は、相続の発生を知った日から10ヶ月以内と定められている点も要注意です。
不動産相続にあたっては、税金以外にも登記の手数料や司法書士報酬などが発生する場合があるので、20〜30万円程度は相続に必要な費用として用意しておきましょう。
まとめ
不動産相続の必要書類は、状況に応じて変わります。